まだ…君に…恋してる       (最愛ダーリン番外編)
「嘘?」



未来が緊張した顔つきになった。



「未来がすぐに人を
愛したりできるわけがない。」



未来の表情はわかりやすい。



「ずっと心の片隅で
思っていたんだ。
愁は……俺の子供だよね?」




未来は首を振った。



「未来が愛してるのは
俺だよね?」



二人の遊び場で愛をささやいていた
あの日がよみがえる。




「俺しかいないよね?」



未来は首を振る。


「嘘つきには制裁を加えるぞ。」



俺は愛おしさが込み上げて
もうたえられなかった。


うつむく未来を
押し倒した。



「やめて・・・・」

未来が小さい声で言った。


「やめていいのか?」


俺が力を抜くと


「やだ……」と言った。


俺は未来を強く抱きしめて


「バカ・・・」と言った。
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