まだ…君に…恋してる       (最愛ダーリン番外編)
スヤスヤ眠る愁の額の
ホクロに

俺は指をさした。


「俺と同じとこにある……」



「すごいよね…
ほんとに同じとこだね…」


未来は俺の胸に顔を
埋めた。



「一人で…心細かったろ?」



「ほんとは…心細かったけど・・・
そのおかげで私はもっと
成長できた気がするの……」



「またおまえは
輝くのか?
俺は眩しくて仕方がないんだ。」




「はぁくんだって
私にとっては遠いところで
輝いてる人よ・・・・・。」



「未来に届いてほしくて
俺は頑張ってんだ。」




「眩しいよ・・・・
はぁくん・・・・」



未来が静かに目を閉じる。



「遠回りさせやがって
もう絶対に離さないから。」



愛しい唇に触れた時



二人の約束がかなえられた。


長い長い約束

遠回りして悩んで泣いて
そして
やっぱり運命は二人を結びつかせる。



俺は未来の手と
愁の手を握った。


「もう俺から
離れるなよ…未来…」


未来からきれいな涙が流れた。
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