まだ…君に…恋してる       (最愛ダーリン番外編)
あの教会の前に立っていた。



「俺の嫁さんになってくれ。」


俺が言うと
未来が驚いた顔をしたけど


「お嫁にもらってください。」


と言った。



「めっちゃ遠回りした・・・・。」



「ほんとに……
遠回りだったね……。
ごめんね
私がハッキリしなかったから」



「まさか・・・
俺たちの子供がいるなんて
思ってもいなかったから
めっちゃ感動的なプレゼントだった。」



「ごめんなさい…
驚かせて・・・・
はぁくんと別れて後悔してた。
初めて自分の人生が間違えだったって
そう思ってたら
愁がお腹に宿ったの。
なんて素敵な送り物かしら…
私は感動してた。」




「これから俺と一緒に
いてくれるか?」



「うん・・・・。
肇と一緒だったら
どんな人生よりも幸せだわ。
失って初めてじぶんが
肇をもっともっと深く
愛してることに気づいたの。」




「よかった。
もう絶対に離さないから……
しばらくは俺
外国で暮らすけど
来てくれるよね?」


未来は俺の胸に顔を埋めた。


「死ぬまで
肇と一緒にいるよ・・・・」


俺も力いっぱい未来を
抱きしめた。
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