まだ…君に…恋してる       (最愛ダーリン番外編)
季節を超えて……
いつも隣にいた未来がいない。


いつからだろう

悲しい顔で
俺を見ていた未来が笑顔に変わった。


未来は俺がいないと
何もできなかったのに
できないように躾たのに……


今の未来は人の先頭に立って
輝き始めていた。



「中野先輩 めっちゃ可愛い!!」


クラスの女子たちが
グランドで走っている
未来を見て噂していた。



「中野先輩って
頭もいいしスポーツもできるし
完璧だよね。」



「ほんと~
めっちゃ憧れるよね~」




俺の知ってる未来は
天然でめんどくさがりで
俺の影に隠れてばかりいた。


俺は未来の輝きが
人にばれないように
必死に抱きしめて隠してきたけど


俺の恐れていた
本当の未来が輝き始めている。


 俺は…何してんだろ…


今日も俺の手を離さない
瑠琉と
心のないキスをしている。


「瑠琉のことスキ?」



「ああ…」



心と体は別なんだ。
愛してなくても
女は抱けるから………。


俺はどんどん
堕ちて行く・・・・・・。
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