まだ…君に…恋してる       (最愛ダーリン番外編)
あの日…寝つけなくて
朝までウトウトしてたら
朝日が差し込んできた。



思わず窓に近寄って
俺は心臓が止まりそうになった。



オレンジに輝くバイクに
照らされて
抱きあう姿が
そこにあった。



 未来?


未来はパジャマにサンダル
担任はどこかに
でかけるのか
バイクにたくさん荷物を
積んでいた。



そして次の瞬間

担任は未来の頬をおさえて
キスを始めた。

俺の体は雷に打たれたように
つま先まで緊張感に
襲われた。


キスはそれから
何度も何度も俺の
視界の中で繰り広げられた。


担任の気合いのキスに見えた。


一瞬・・・・
担任と目が合った気がした。

俺はたじろいたけど
また担任は
未来を抱きしめて
長いキスを始めた。



 あいつ見せつけてんのか?



それからキスは
激しくなって
未来はキスが終わるたびに
身体の力が抜けて
担任にもたれかかる……


俺の拳は痛いほど
かたくなった………。


悲しい情けない最低変態

自分を蔑みながら
愛する女が他の男から受ける
熱いキスを複雑な思いで見ていた。
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