まだ…君に…恋してる       (最愛ダーリン番外編)
泣き続けてきた未来を見て


先生に約束した

『俺は生きて未来を守る』
って・・・・。


担任の葬儀の時

未来は
生徒代表で挨拶をした。


凛とした表情は今でも
忘れられない。


そこに
教師 田岡 翔登 がいるように
語りかける言葉に
誰もが涙を流したけど


未来は泣かなかった。



俺の知ってる未来は
ここにはいない・・・・
だけど俺はまた未来を愛してしまう。



俺は心にたまったものを
吐き出した。


そして嫉妬に狂って
担任の死を願ったこと



不覚にも未来の前で
大泣きをしてしまった。
そんな残酷な俺の告白を



未来は最後まで笑顔で聞いていた。



そして

「はぁくん……
これって運命なんだよ。
切ない結末であっても……
これは決まってたこと…
だからそんなこと言わないで
翔くんだって
きっとそう言うよ。
やめよう……。
そんな風に思うなって……」


俺の失言を未来が救ってくれた。


薬指に光る指輪が
キラキラと光った。





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