まだ…君に…恋してる       (最愛ダーリン番外編)
うれしかった。


未来が少しでも
俺をほめてくれたこと…


なんか頑張れる気がする


俺はそう思いながら
窓に積もる雪を眺めていた。


またワイパーにたまった雪を
落としに行った時だった。


隣の車で雪おろしを
始めた未来に気づいた。


スポーツブランドの長い
コートにながぐつを履いていた。
帽子をすっぽりかぶって
顔は見えないけど
それが未来だとすぐにわかった。




「未来・・・」


俺は…思わず声をかけた。



「え・・・?」


未来の手が止まって




二人の間の時間も止まった。




「肇・・・・?」



雪が嘘のように
一瞬で小降りになった。
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