まだ…君に…恋してる       (最愛ダーリン番外編)
こんなに普通に会えるなら
もっと早く来たらよかった。


俺はそう思った。

赤い車の後をついて行きながら
あの未来が
車の運転をしてるんだとか
一人で暮らしてるんだとか


いちいち感心していた。



雪も嘘のようにはれて
月明かりがキレイだった。



「来客用のとこあいてて良かった」


そう言いながら
俺の車のフロントガラスに
許可書をおいた。



「マンションか~すげーな~」


この街にはめずらしく
高い建物だった。


「どうぞって…
玄関で少し待っててね。
片づけるから~」



二人でエレベーターに
乗りこんだ。


俺は胸がドキドキしていた。
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