まだ…君に…恋してる       (最愛ダーリン番外編)
「だから先に言ってくれたら
よかったんだよ~
私だって準備があるから
ジャージにエプロンをつけて
未来が笑った。



「ごめん。
俺が会いにいったら迷惑かな
って思うと連絡できなかった。
10年だよ……
俺たちがあの日別れて
そんなにたってしまって
やっぱ怖かったんだ。」



未来は俺の言葉を
微笑みながら聞いていた。



「俺の人生後悔しまくり~」


俺も笑った。



「とにかくここに座って~
ご飯支度するから
テレビとか適当に好きにしてて」


未来は豪華仕様の
マッサージーチェアーに
俺を座らせて


「スイッチオン」と言った。



言葉を急ぎすぎてしまった。



また後悔

俺ってどうして未来の前だと
こんなにダメなのかな。

順序があるのに…
愛しさが勝ってて
ついつい結果論を口に
したくなっている。



軽快な包丁の音が
心地よく聞こえる。


朝からの運転疲れもあって
俺はいつの間にか
マッサージーチェアーに
座ったまま寝てしまった。
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