まだ…君に…恋してる       (最愛ダーリン番外編)
10年のブランクを埋める様に
俺たちは喋り続けた。


未来は転勤を経験して
今は 担任とサッカー部の
副顧問として
休む暇なく学校と家の
往復をしてることを
おもしろおかしく話してくれた。


そのサッカー部がこの夏
全道大会に出場したこと


思いきって審判の資格を
とったこと


松下 研の彼女と
大学の同級生だったこと



酒の力に頼りたくないから
俺は進める未来を
断って一杯だけビールで
あとはジュースを飲んでいた。



未来は可愛らしく
頬がピンクになっている。



「肇がたまに通訳として
出てくるとビデオに撮るのよ。
なんかすご~く遠くに行っちゃった
って感じしてたの。」



「確かに飛びまわってるしな~
おかげさまで忙しく
やっとります。」



「私とはスケールが違うね~」


未来がため息をついた。



「今日また新しい仕事の
オファーがあって
今 悩み中なんだ。」



「悩み?そんな難しい仕事?」



「うん・・・
しばらく帰ってこれないかな
って仕事なんだ。」



「そうなんだ~」

未来は笑った。

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