まだ…君に…恋してる       (最愛ダーリン番外編)
「瑠琉さんのことは?」


 懐かしい名前……



「うん…瑠琉とは…
俺の情けなさが招いた
神様からの罰かな…。」



「え?どういうことで?」


「未来の前で
スーパーマンのふりして
つかれたんだよね……。
未来がずっと俺を好きでいてくれる
よに無理してたんだ。
かっこよくしたくて…」


未来は俺の話をとめた。

「よくわからないけど…
昔のことはやめよう……。
お互いに間違えは一つもないって
昔のうちらも
今のうちらも……
間違ってないんだよ。
だから後悔することなんて
ないから……」



「ありがとう・・・。
そうだよな……
お互い離れて暮らしてきた
十年だって意味のある
毎日だったし……」




未来が胸に顔を埋めたまま



「今 こうして
肇の胸の中にいる私は
間違ってない?」


そう言った。



「さっき間違ってないって
自分で言っただろ?」



「そうだけど……
私ずるい女だね……。
あんなに肇は私を想ってくれたのに
甘えてばかりいて
ごめんなさい。」


「十年頑張ってきたんだろ?
誰にも頼らず
逞しく…そして…
ここにいる未来が完成品なんだ。」


未来への
想いが溢れだす・・・・・。

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