まだ…君に…恋してる       (最愛ダーリン番外編)
「やっぱり違うね~
札幌の夜景は……
明るいもん…」


ホテルの窓から外を見て私は
つぶやいた。


「東京はもっと明るいよ。」



はぁくんは後から
私を抱きしめた。


「結婚式中ずっとこうしたかった。
未来があまりに
キレイでみんな見てたよ。
俺も直前までのジャージ姿から
変身されて…ビックリした。」


札幌に出かける寸前まで
はぁくんは私を愛し続けてくれた。


最初は痛くて痛くて

だけど何度も優しく愛されるうちに
私はどんどん
遅ればせながら


女になって行った……。


まさかその相手が
はぁくんだとは思ってもいなかった。


私からはもう
会いに行けないと思ってたから


「未来…
やっぱり俺を選ぶのは
辛いのか?」



はぁくんが悲しそうな声を出した。



はぁくんと過ごしてきた甘い時間
甘い言葉 熱いキス



私にはもう
思い出の何物でもなかったから
今こうして
はぁくんに抱きしめられてることが
夢のようで……


言葉が出てこなかった。


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