まだ…君に…恋してる       (最愛ダーリン番外編)
大学に入って
私ははぁくんを忘れることに
決めたんだ。


翔くんが一番だったのに
翔くんを失って
そばにいつもいてくれた
はぁくんに
今 思えば
私はまた恋をしていた。



 なんて不謹慎な…


そんな自分がきたなくて
許せなかった。


翔くんを愛してる。

そうそれは本当のこと
結婚しようって思ってた。



だけど翔くんが
いなくなってしまって
ココロが折れてしまいそうな時
ずっとそばで
支えてくれたはぁくんを

いつしか頼っていた。



そしてあのころのような目で
見てしまおうとする
自分を必死になだめた。


翔くんの一周忌に
お参りに行った時


翔くんのおかあさんが


「早く新しい恋をしてね。
そうしないと翔がいつまでも
そこらへんウロウロするから」


そう言って笑った。



「はい…
安心させなくちゃダメですね。」



「大学にもいるでしょ?
素敵な人が・・・?」





「翔くん以上の人は
いませんよ・・・・・」



そんな風に時は過ぎて行った。
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