まだ…君に…恋してる       (最愛ダーリン番外編)
「通訳は 塚田 肇 さんです。」



はぁくんが初めて
テレビに出た時は
忘れられなかった。


代表戦を楽しみにして
生徒たちと盛り上がって
帰ってきた夜


そこにはぁくんがいた。


スーツ姿のはぁくん……


私は通訳する懐かしい声に
耳をすました。



 『未来…愛してるよ…』


そう言ってキスをした
あの日のことを鮮明に思いだす。



失われていた私の女がざわついた。


だからずっと
はぁくんを避けていた……


わかってたんだ私は……
きっとこうなることを……



はぁくんを求める自分が
イヤだった。


テレビの中のはぁくんは
男らしくなっていた。


「肇も全然帰って来ないって~
あんたと同じで冷たいわ~」


母が言ってた。



はぁくんも私を
きっと避けてるんだろう……。


傷つけてしまったから……
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