まだ…君に…恋してる       (最愛ダーリン番外編)
「なんで・・・」

俺は天国から地獄に
突き落とされた気分だった。


「結婚…できないよ…。」


未来はうなだれた。



「どうして?
俺のこと好きなんだろ?」



「好きだけど
それだけじゃどうにもならない…
十年でいろんなことが
私にとって大切になってる…」


「俺だけだって…いいだろ?」



「私だけじゃないもん……
生徒を見捨てることは
できない……。
私には責任があるし…
サッカー部とは目標がある…
だからあそこから動けない…
肇と同じだよ……
私にも仕事があるから…」



こんなに近くにいるのに
どうして
全部俺のものに
ならないんだ・・・・?



「ごめんなさい……
ごめん…」



未来の声を消すように
その唇を力いっぱいふさいだ。
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