幕末純想恋歌
「沖田さん。」

「できた?じゃあ早速…あれ、髪下ろしたまま?」

「だって、結うの持ってなくて…。」

「おいで。結んであげる。」

部屋に戻る。

棚から髪紐を持ってきた沖田が髪に触れる。

くすぐったいけど、なんか気持ち良い。

器用だな、沖田さん。

そんなこと考えてぼんやりしてしまう。

「ん、これでよし。いくよ。」

「は、はい!!」

今度こそ道場に向かう。
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