幕末純想恋歌
「それで、今日の夕餉で一部の幹部連中におまえのことを紹介したいと思う、未来から来たことも含めてな。そうしとかないと、なんかあったとき困るからな。」

土方が言う。

「まぁな。最初は驚くだろうが問題ないだろ。口は悪いがいいやつらばかりだ。」

二人がそう言う人達だからきっといい人なのだろう。

「さて、夕餉までまだ時間がある。総司、出掛ける準備をして来なさい。」

「出掛ける?何でですか?」

沖田が尋ねる。

「この子の着物を用意してやらないといけないだろう。」

「あぁ、はい。分かりました。」

「金が残ったら、団子でも買っていいから。」 

「は~い!今すぐ行きます!ちょっと待っててください。すぐ準備してきます。」

そう言って沖田は急いで出ていった。

「ハァー、ガキだなありゃ。」

土方がため息を吐く。

「まぁいいじゃないか、トシ。」
近藤が笑う。

襖がスパーンと開いた。

「お待たせしましたっ!!さっ、いくよ!!」

「「「速っ!!」」」  
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