幕末純想恋歌
勘定を済ませた沖田は店の外で待っていた。

手には包んで貰った着物を持っている。

(おじさん…葵のおかげで思ってたよりお金が余ったな。近藤さんの言うように甘味食べに行こうか……。
いつもよりお金に余裕があるから、二人分としてもたくさん食べれるな……。)

とか考えていた。

「沖田さん。お待たせしました。」

葵が着替え終わって店から出てきた。

「結構時間かかったね……。」

葵を見て固まる。

「沖田さん?どうかしましたか?わたし、どこか変ですか?」

葵が不安そうにする。

(……可愛すぎるだろっ……!!)

しかも、身長差があるので自然と上目遣いになる。

(……反則だよ、これは……。)

 
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