幕末純想恋歌
「ん、これくらいかな?」


味噌汁もなんとか完成。 

あとは、盛っていくだけ。


……ここまでが、長かった。

まず、火の着け方すらわからなかった。

火がついた後もずっと見てないといけないし、とっても大変。


昔の人って偉大だ……。



「あ、できた?」


「はい。あと、盛るだけです。」


いつもの笑顔で沖田が尋ねてきた。

ほんと、さっきとは別人みたい。



………やっぱり''新選組の沖田総司''なんだ。

それを、感じる。


「じゃ、急ぐよ!早くしないと、腹減らした人たちがキレかねないからね!」    





誰が、本当の''沖田総司''なんだろう。      



< 99 / 131 >

この作品をシェア

pagetop