野球馬鹿!!



わたしは膝から落ちるように

龍之介のうでから抜けて

膝をついて

(・・・どうしよう・・・
 てかなにしてんだよほんと
 どーすればいいの?!)

誰かがこの光景を先生に

言いつけたらしく先生たちが

集まってくる。

(どうしよう、どうしよう
  どうしよう、どうしよう)

「そら??大丈夫??」

龍之介が心配そうに

顔を覗き込む。

「・・・・・」

殴った右の手が震えていた。

てかなんで龍之介がいるの?

いやそんなことより・・・

「そらさんちょっと職員室
 きてくれる?」

「はい・・・」

りょうたさんは保健室にいったらしく

わたしの前からいなくなっていた。

龍之介もさっき先生に

ここから離れるように言われて

あっちに言ってしまった。

わたしは渋々

担任の先生と職員室まで

一緒に行った。

職員室までいくと

「ちょっとまってて」

と担任はわたし置いて

中に入っていた。

「そら!!」

「・・・・龍之介」

「いやービックリしたよ
 廊下歩いてたらお前が
 りょうたさん殴ってる
 んだもん・・・
 止めて良かった」

「・・・・ありがとう」

「おい!結城さんこっちきて」

担任が戻ってきた。




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