野球馬鹿!!


「わたし女ですが
 野球が好きなんです
 誰にも負けたくないです
 りょうたさんにも負けない
 あの事件のことは
 なかったことにならないと
 思いますがなかったことにして
 わたしたち1から関係
 やりなおしませんか?」

「おお。そうしようよ。
 てかさお前わたしって
 呼ぶの似合わないよ」

「そうですか?」

「ちょー似合わないよ
 俺とかあたしとか
 もっとましなのにしなよ」

「そうですね・・・」



キンコンカンコーン

昼休みが終わった。

「んじゃまたな」

「はい」

りょうたさんに謝って

心がスッキリした。

それから

わたしは毎日学校に行った

野球も前とは違い

みんなと仲良くなって

そこそこ上手になって

練習試合とかも出たりして

活躍とかしちゃったり

三振とかしちゃったり

だけどみんなで野球することが

楽しくて楽しくて

いつの間にか時間が過ぎていった。

あっという間に1年が経って

優しく自分より倍は野球技術の上で

そしてまたたまにイジワルだけど

大好きな6年生も卒業していった。

色紙も書いた。

そしてまたあっと言う間に

1年が経っていて・・・

この前卒業した今中1の先輩に

色紙を書いたのが最近なくらいなのに・・・




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