Sky Blue-同じ空の下-Ⅱ
「それは……」
汗ばんだ手がスカートをギュッと握る。
「それは…」
なかなか言わない私に、うっすら舌打ちも聞こえだした。
「だから、それは…」
「いいんじゃね?」
誰かが、そう言った。
「辞める理由って必ず言わなきゃいけないの?お前らみたいなミーハーにもさ?」
ずっと黙ってた廉が口を開いた。
教室の空気が重くなる。
「まぁまぁまぁ、碧にも言いたくない事だってあるしさ。」
空気が読める純。
「碧がいなくなんのは寂しいけど、碧とはいつでも会えるから!!会いに行くから!!」
チカの涙声が私の涙を誘う。