Sky Blue-同じ空の下-Ⅱ
目が見えなくなることを
私は甘く見ていたかもしれない。
誰かが助けてくれる。
そんなことが頭の隅にあって、
実際は助けてくれるのは
みんなの優しさじゃなくて
同情なんだと、今は身に染みて感じる。
まだ10代なのに可哀相
高校辞めたのね
手術代も高いそうだし
助けてくれる人から
今にも聞こえてきそうな声がする。
「碧ッ!!」
「ん?」
「また話聞いてない!!」
「ごめん。」
「今度さ、2年のときのクラスで集まるんだけど、碧も来なよ。」
「えっいいよ、私は」
「そんなこと言ってー」
「怖いし、」