モンスターハンタールチフェル2nd
「……それには良い考えがある」

「「「!!」」」

 突如、入口の方から若い男の声がして、3人は驚き飛び上がってしまった。

 案の定、その声の主は3人にとって再び感動の再開を果たす展開へと導く者だったのだ。



「久しぶりです。
 無茶苦茶な所は昔と変わりませんね、アン王女」

 黒の執事服に身を包む若々しい青年が、ノアとは比べ物にならない程綺麗な直立で笑顔を見せていた。

「あ~、びっくりした。
 驚かせないでよ刹那!」

 雫の顔から緊迫感が薄らいで、刹那と呼ぶその青年を目で怒り、口で笑顔を見せる。

「あら、刹那君?!
 あなた確か庭師をしてたんじゃなかったかしら?」

「アンがいなくなった後に転職した。
 というか、今の女王に気に入られちゃっただけなんだけど……」
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