モンスターハンタールチフェル2nd
 まだある。

 川向こうにある巨大な街へ旅客船で航る時、謎の組織テスタメントに襲われたり……



 ギルドの仕事で雪山に行ったのはいいが、それら全てギルド側の出した試練だったとはめられたこともあった。



 だが何と言っても、伝説的存在の黒龍と一戦交えた時の事は、今でも身にしみてしまって思い出すだけで体が震え出す。

 あんな事は今後何があっても避けたい。

 あの時勝てたのは、〝ルチフェル〟と自ら名乗る謎の女性に助けられたおかげなのだ。

 そうでなければ、今頃土の中で眠っているだろう。



「でも、俺たちは〝滅龍士〟としての役目を果たしたんだ。
 あれはあれで良かったんだと思う」

 アレックは目の前に広がる広大な自然界を見つめながら話すのだった。
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