モンスターハンタールチフェル2nd
「え?
 は、はいっ!」

 チャンス到来!

 アンはすぐ横のテーブルに出てきた、エビやカニや海藻やら海の幸がたくさん入った豪華なスープを見て、急いで駆け寄りポケットから小さなビンを取り出した。

「これで……」

 ビンの蓋を開けて中の白い粉状のものを全部スープに溶かしこみ、空になったビンをポケットに戻す。

「……よし!
 料理出してきま~す!」

 誰かに怪しまれることなくアンは速やかに、さっきのコックが出ていった方へと料理を持って歩いていく。



 ドンッ!



「うわっ!」
「きゃっ!
 ちょっとどこ見てるのよ!
 こぼしたらどうする気?!」

「あ、す、すまん」

 またさっきのコックにぶつかってしまったが、アンは睨みをきかせてさっさと通路を歩いていくのだった。
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