モンスターハンタールチフェル2nd
 通路の最後へとたどり着き、目の前に一つの綺麗な扉が現れた。

 頭上のランプが照らし出すそれは、中央にこの国の紋章である〝桜の花と飛竜〟が描かれていた。

「この国の、守護神……」

 懐かしき紋章を前にアンは立ち止まっていた。

(お父さんとお母さんの築き上げた国だもの。
 カミンガムなんかに渡してなるものですか!)

 アンの顔がキリッとして、力強い表情へと変わった。

 国を元通りにするという思いを胸に、アンは扉の取っ手を握り、回す。



「料理をお持ちしました」

 扉を開けると、そこには長テーブルにズラリと並ぶ数々の料理。

 そして、それを取り囲むように座るたくさんの偉そうな人たち。
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