モンスターハンタールチフェル2nd
「悪いが、君たちみたいな輩を通さないようにするのが私たちの役目なのだよ」

 1人のナイトが兜の下から喋りかける。

 左手に持つ体全体を覆い隠す程の巨大な盾で、刹那を押さえつけようと寄ってくると、

「それでは、僕たちにもこの国を変える役目が有るので……」

 そう言って、刹那は真上に高くジャンプをした。

 下方では標的を失った盾が盾同士ぶつかり合ってガチャガチャしている。

 そして、1人のナイトの頭上に着地し、蹴り飛ばして前方へジャンプして床に着地する。



「雫」

「大丈夫よ」

 雫は横一列に並んで盾で壁を作っていたナイトたちを、軽々と飛び越えて刹那と同タイミングで着地した。

「後はあいつを……」
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