モンスターハンタールチフェル2nd
 アンは再び松明を手に、3度目の暗く狭い通路へ入って行く。

 その後ろにノア、雫、刹那が続いていった。



 松明の明かりは5つ下の段差までしか照らしてくれなく、しかもぼんやりとした感じで、今にも足を踏み外しそうになりながら一行はゆっくりと下りて行く。



「着いたわ!」

 長かった階段が終わり、アンが後ろに向かって叫んだ。

「真っ暗で分からないわ」

「なぁアン、ここなんか油の臭いがしないか?」

「あぶら?」

 アンが言いかけたその時、すぐ脇で刹那が何かを見つけてアンを手招きする。

「アンさん、これ。
 ここに油がしかれてる」

 そう言って指差したのは、この広いだろう空間をグルッと壁沿いに突起して、樋のような形をしたものだ。
< 136 / 191 >

この作品をシェア

pagetop