モンスターハンタールチフェル2nd
「ウソ……よね……?」

 アンが口を開く。

「まさか、あなたがお父様とお母様を……」







 今から3年程逆上った頃の話。

 アンがハンター界に足を踏み入れた時のことだ。



 あれは、アンがちょうど16歳の誕生日を迎えた時に起こった、今に至っては忘れられない事件の夜だった。



 城の中庭を全面使っての、アンの誕生日パーティーが行われ、とても広い、左右に物凄く伸びたスペースに城の役人はもちろんのこと、城下町の人々も参加している壮大なものだった。

 これは国のおきたりで、国の統治者、またはその家族の者が誕生日を迎えたら国全体で壮大なパーティーを開くとしているのである。



 そんな中、ネビュラス=ジェパダイス率いる殺し屋集団が、火薬の爆発音と共に城へ侵入してきたのだ。
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