モンスターハンタールチフェル2nd
 その白衣の男とは、先ほどまで薬で眠らされた偽カミンガムを診ていた医者であったのだ。

 診察結果はただの睡眠薬を飲んでの深い眠り。

 ただ、命に別状は無かったそうだ。

 危うく王女様が殺人犯になるところであった。



 だが今は、

「頼む!
 アンを助けてくれっ!!」

 ノアはアンを背負って医者の元へやって来て、紐をほどいて仰向けの状態にする。

「こ、このティアラはっ!!」

「いいから早く!!」

「は、はいぃぃ!」

 桜色のティアラを指差して驚く医者と門番にノアは怒鳴り、ようやく手当てに移ったのだ。







 それから、門番が呼んだ救護班によって城内の医務室へと移動して、そこでちゃんとした治療を受ける事となった。
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