モンスターハンタールチフェル2nd
 それを聞いた瞬間に体が硬直し、肝が潰れて恐怖が身体中を駆け巡るのだった。



 アレックとルチナが両手で耳を塞ぎ、身動き取れなくなっている所にその飛竜が大地を揺るがしながらドスンドスンと迫ってくる。

 最初に硬直が治ったのがアレックだった。

 飛竜が突進してくるのに気付いたアレックは即座にルチナに飛びかかり、地面を転がって大木程もある足跡を真横に、どうにか命からがら回避できた。

「大丈夫?」

「ふぅ、危なかった……
 ありがと、アレック!」



 飛竜は勢い余って胴体から地面に滑り込んで自分にブレーキをかけると、すぐに立ち上がって方向転換して2人を眼中に入れる。

「いくよ!」

「もちろん!」
< 17 / 191 >

この作品をシェア

pagetop