ﾓﾝｽﾀｰﾊﾝﾀｰﾙﾁﾌｪﾙ2nd

　３人が門をくぐるなり、さっそく右手方向になかなか立派な工房が見えた。



「ここの工房には私の古い友人が働いてる。
　もし寄ることがあった時に訪ねるといいだろう」

「挨拶には行かないの？」

　百合がすたすたと歩いて行ってしまうのを見て、アレックが声を掛けた。



「別に用も無いのに訪ねたら仕事の邪魔になる」

「ホントは恥ずかしいんじゃないの～？
　ハンターを辞めた人がのこのこと工房に現れたんじゃ……」

「今はそれよりも、ギルドに登録が先決だろ！」

　ルチナを横目に、百合はさっさと目先に建つ集会所に向かった。







　カラン、カラ～ン！





　３人は集会所の入り口に立ち、百合が先導で扉を開けると、鐘の音と共に懐かしくも不慣れな臭いとガヤガヤ声が聞こえてくるのだった。