モンスターハンタールチフェル2nd
「一回だけど?」

 以前、アレックとルチナ、アンとノアが灼熱の火山洞窟で奮闘をした相手だ。

 奴の身体を覆う外皮は全て岩で、どんな刃も弾いてしまうほど硬い。

 まさに、その名にある通り、『鎧』を見にまとった竜なのだ。





「あたしたち4人の力を合わせれば、あんなモンスター楽勝だったわよ――」

「そうか?
 私は1人で5体程倒したがな」



「すごい……」

「あ、あの時は初めて戦う相手だったし、経験も乏しかっただけよ」

「それでは、今回は楽勝だな。
 1日の内に片付きそうだ」



 皮肉まざりな感じで、百合はうつむいたまま眠りについてしまった。



「ん~もぉ!
 あの言い方ムカつく~!」

「って、寝ちゃったし・・・」

「はあぁ?!
 のんきな人ね。
 あんたが師匠って呼ぶ程の父親を持ってるなんて信じがたいって・・・」
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