モンスターハンタールチフェル2nd
「確かに百合さんの腕前は凄いよ。
 神楽師匠の娘さんなのは確かだな。
 あの剣さばきはそっくりだった」

「伝説の剣士かなんか知らないけど、あたしだって英雄的存在の師匠がいるんだから」

「え?
 そうだったの?」

「そうよ!
 〝雪〟師匠だって刀も弓も上手いんだから!」

 胸を張って威張るルチナ。

「そんな、ルチナが威張ることじゃないだろ……?」

「あ~もう!
 いいでしょっ!」





 竜車は険しい坂道を上って火山へと向かって行くのだった。

 アレックは先に見えてきた噴火している山へと視線を送る。







 ・ ・ ・







 高温の真っ赤な溶岩流がゆっくりと高地から低地へ流れゆく様が見られるこの一帯には、緑や水といったものは存在するはずもない。
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