モンスターハンタールチフェル2nd
 火傷どころじゃ済まされないからだ。



「あそこ、道がある!」

 そう言ってアレックが指差す方向に、1ヶ所だけ通れそうな道が見える。



「あの先に行く前に、クーラードリンクを飲んどこうか」

 アレックが自分の荷物をまさぐり、冷え冷えの液体が入ったビンを取り出して口にしてみる。

「くぅぅぅっ!」

 唇に触れた瞬間、全身が凍りついたような刺激が走り、今までの蒸し蒸しした感覚が吹き飛んでしまい、鳥肌が立つ程まで体温が下がった。



 他の2人もクーラードリンクを飲み、身震いをして空き瓶を鞄に戻す。



「それじゃ、行きますか?」

 ルチナが先頭に立って先の道に向かって歩いて行く。

 その後に続き、アレックと百合は無言でついて行くことにした。
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