モンスターハンタールチフェル2nd
 太古の昔、この世界には神が住んでいたと言われていた。

 それは龍の形をしており、全ての龍の頂点に立つ絶対無比の存在だった。



 だが、人間が現れてから、その姿はどことへと消えてしまったのだ。

 ハンターの出現は、今まで築き上げられた生態系を崩してしまう程のもので、世界は抑制力を働かせた。

 そして、その“抑制力”こそが、この世界を地獄へと追いやった災厄の化身『黒龍』だ。

 黒き暗黒の世界に生きる龍。

 それは神が使わした世界再生の為の破壊神。

 死んだ龍の怨念により力を増大させ、呪縛により殺戮を余儀なくされた生きる屍。



 だがその存在も、自らの力により封印されてしまう。

 そう、黒龍の血を体内に宿す、破滅の力を受け継いだ人間、『滅龍士ルチフェル』によって……
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