モンスターハンタールチフェル2nd
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その日の夜。
村の横に流れる小さな川の側で、アレックが月明かりを浴びながら地面の上に腰を下ろして夜空を眺めていた。
「……」
耳を澄ませて川のせせらぎを聴いている時だった。
カサッカサッ!
「?」
後方で草を踏みしめる音が聞こえてきて、ふと振り向くとそこには寝て起きたばかりというような表情のルチナが立っていた。
「ルチナ?」
「アレック!
……あんた、ホント好きね、こういうの……」
少し呆れぎみの表情になった。
「まあね。
ルチナこそ、病みつきになった?」
「誰がよ……
……ま、退屈しのぎにはなるけど」
「……ここの川、綺麗だよ」