モンスターハンタールチフェル2nd
「なっ!!?
 ……それは、確かに私の父上だ。
 でもなぜ、きさまが父上と……?」

 どうやら百合は驚きを隠せない様子だった。

 自分の父親の名前を当てられては、これ以上2人に疑いをかけても仕方がない。



 しかし、これはまたとんだ偶然だ。

 まさか、自分の師を父親にもつ者が師匠の刀でもって襲ってくるとは、なんともおかしな話……



(なんかなぁ、あたしもその人の名前聞いたことあるのよねぇ~…)

 ルチナは1人ボソッと他の2人には聞こえない声で呟き、アレックと百合の熱烈な稽古話を脇で、突っ立ったまま聞いているルチナであった。



「とりあえず……悪かった。
 お前が父上の弟子であることは確かなようだからな。
 今回の件は見逃してやる」
< 46 / 191 >

この作品をシェア

pagetop