モンスターハンタールチフェル2nd
 青く澄み渡る大空の下、どこまでも広がる大自然を踏みしめ、2人の青少年、少女は道無き草原をひたすら東に向かって歩いていた。

 2人とも軽い肩下げ袋を担いで、背中にはそれぞれ鉄製の武器を常備している。

 男の方は身長程もある大きな、槍の矛先の形をした大剣を背負う。

 その名前は〝カブレライトソード〟。

 カブレライト鉱石と呼ばれる、非常に珍しい鉄で作られた切れ味抜群の大剣だ。

 一方、女の方は片手で抜ける刃渡り7、80センチはあるだろう片刃の小剣を腰に下げ、円形の軽く頑丈そうな盾をセットで持ち歩いていた。

 通称〝オデッセイ〟と呼ばれ、こちらもカブレライト鉱石をふんだんに使った特注品である。
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