モンスターハンタールチフェル2nd
「……ということじゃ。
 くれぐれも、内密にの」



「村長、こんにちは!」

 村長と呼ばれた老人は百合が手を振っているのに気付き、笑顔を作って手を振り返した。

「おやおや、旅のお方がたもお揃いでどうなさったのじゃ?
 まだ旅の話を聞かせてくれるのかの?」

 まだお祭り気分が抜けてないご様子の村長の脇に立つ、背の高いご老体に鋭い視線を向けられたアレックとルチナは、その目に異様な気迫を感じて一歩譲った。

「ソフロクさんもいらっしゃったんですか。
 また例のモンスターについてか何かで……?」

「うむ……

 今回はかなり危険を伴うことだろう……」

 うなるようながらがら声で喋るこの男性には圧倒されるものがある。
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