モンスターハンタールチフェル2nd
 しばらくして、村長は一枚の紙切れを手に3人の前に戻って来ると、その紙切れを百合に差し出す。

「眠鳥はご存知かの?」

「「眠鳥?」」

 アレックとルチナは声を揃えて言うと、百合が呆れた顔を2人に向けて、

「ハンターのクセに眠鳥も知らなぬのか?
 大型鳥竜種の中ではかなり知られているモンスターだぞ?」

 常識だと言いたげな笑みを浮かべて、肩をすくめる。

「まぁ、無理もない。
 お二方はこちらの地方の者ではないのだからの……」

「そうね。
 こっちの狩り場は全くと言っていいほど無知だから」

「各地方によって生息するモンスターも違うってことだな」

 この何日もの間、生まれ故郷を離れて長い道のりを歩いて来た俺たちだ。
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