モンスターハンタールチフェル2nd
 初めは行くあて無く、

「とりあえず太陽の昇る方角へ!」

 と言うルチナの一言により、延々と旅をしてきたのだから、いつの間にか知らない地に来てしまっていても、それはそれで〝仕方がない〟の言葉以外の何ものでもないだろう。



「相手はただの鳥竜種よ。
 腕ならしには物足りない気もするけど……

 まあ、気をつける程のものじゃないってことね!」

 エッヘンと胸を張り腰に手をあてて仁王立ちする脇で、アレックは苦笑いをして、百合は呆れたと言わんばかりか、また肩をすくめる。

「まさかお前たち、そんな装備で眠鳥を相手にする気か?!」

「そうよ」

 その瞬間、2人の周りから笑い声がどっと沸き上がった。
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