モンスターハンタールチフェル2nd
「ホント、あなたの家も近くに在りそうだわ……」

 ルチナが小さくぼやく。

「さ、行くぞ!
 だいぶ時間を浪費してしまった。
 奴を見つけるのは朝の方が良い。
 夜は何かと物騒だからな……」



 そうして太陽が真上を過ぎた頃、一行はベースキャンプを離れて樹海のまっただ中へと入って行った。



 ・ ・ ・



「『王女様の死亡』……

 これまた大変な事になっちまったな」

 オレンジ色の髪にオレンジ色の目、燃えるような真っ赤な鎧に身を包んだ、深紅の弓を背中に背負っている若い男ガンナーが町中に貼り出されている紙を見て言う。

「ちょっと城を離れただけなのに、これは大袈裟よねぇ……」

 桜色の長い髪、桜色の暖かい瞳、桜色のお姫様のような鎧に身を包む、赤と緑の2本の双剣を備えた女剣士が男の脇から紙を覗き込む。
< 69 / 191 >

この作品をシェア

pagetop