モンスターハンタールチフェル2nd
「……」

「どうしたの?」

「前々から思っていたが……」

「うん」

「お前の家族はみんなのんきなのな」

「うん♪」



 男の方は言葉が詰まってジェスチャーでごまかした。



 それから、2人はその場を離れてこれからやろうとする大仕事の下準備に取り掛かったのだった。



 ・ ・ ・



『プギャアァァァ!!』

 キャンプ場から少し離れた広場に、体に苔を生やしたブタ、モスの断末魔が聞こえてきた。



「おい、何をしている!」

 突然、百合がルチナに向かって叫んだ。

「何って、食料の調達に決まってるじゃない。
 それに、モスには栄養満点のアオキノコも生えてるし、採っといて損はない物でしょ?」
< 71 / 191 >

この作品をシェア

pagetop