モンスターハンタールチフェル2nd
 時間的にもう夕方に近づきつつある中で、3人が抜けた場所はとても広い平地で、中央には脇の方から伸びている巨木が左から右へとアーチを描いている。

 とんでもない圧迫感を与えるそれの真下に、標的はいた。



 後ろ姿だが橙色の毛並みは美しく、扇状に広がる尾羽は光を浴びて七色に輝いて見える。

 長い足は細いものの、その先に地面をガッシリと掴む鋭い爪がギラついていて、背後なのにも関わらず威嚇されているような錯覚を思わされる。





 すると、橙色の鳥は気配を感じ取ったのか、首をもたげて辺りを見回すのだった。

 そして後方に我らを見つけたか、振り返って長く鋭いクチバシを全開にし、両翼を広げて威嚇の姿勢をとる。
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