モンスターハンタールチフェル2nd
「クソッ!」

 ガチィィィィィン!!



 大剣に硬いものがぶつかる音がして、アレックはその攻撃を上手く左に受け流した。



『キュロロロッ!』

 再び右回転をして向きを修正し、地面を蹴り飛ばして百合の方に飛び掛かっていく。



「フンッ!」

 鼻で笑う百合。

 ヒプノックの蹴りが目の前まで迫ってきているにも関わらず、百合は刀を横に構えたままチャンスを伺っていた。

 そして数メートル先に着地してもう一度地面を蹴った瞬間、百合は思いっきりヒプノック目掛けて走った。

 走って、ヒプノックがジャンプしたと同時に前転で足の下を転がって回避したのだ。

 それから直ぐ様ヒプノックの方を振り返り、両手に握った刀の矛先を、着地したばかりのヒプノックの足目掛けて突き刺す。
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