モンスターハンタールチフェル2nd
 刃は爆炎を噴き上げて、着地後の筋肉の張っている所への痛い一撃が、彼女をひるませたのだ。



(何だろう、村の時と動きが全く違う……)

 アレックは軽快な動きを奪う大剣を背中のフックへ戻し、百合の援護へと走って向かう。

「なかなかやるじゃない!」

 その脇をルチナが疾走して、ヒプノックがひるんでいる内に足元までやって来てまた小剣を抜き放つ。

「逃げ回ってちゃ勝負にならないじゃない!」



「バカッ!
 避けろ!!」

 百合が大声で叫ぶが、間に合わない。

 ヒプノックは翼を大きく羽ばたかせ、宙に浮いたと思ったその時、

「あっ……!!?」



 浮いた状態で後退しながら口から白いガスが吐かれて、ルチナはまともにそれを食らってしまったのだ。
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