モンスターハンタールチフェル2nd
『キュロォォォッ!!!』



 立ち上がる事が出来たヒプノックは、毛を逆立たせ翼を広げて怒りを表現する。

 クチバシからは白いガスがたびたび漏れて、彼女が怒り心頭なのが見てとれた。



「仕方ない!」

 どうやらルチナは寝かせておいた方が安心して戦えそうだった。
 起こしに向かってヒプノックもついて来られては困るからな。



 今はヒプノックからかなり遠くに横たわっているからまず襲われることは無いだろうことを祈る。



(奴の攻撃パターンは蹴り以外はイャンクックと変わりはないはず……)

「ならば……!」



 アレックは相手の左側に位置を取り、ボロボロになっているクチバシを真っ正面から斬りつける百合に感心しながら、大剣を背中で跳ね上げ肩に添える。
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