モンスターハンタールチフェル2nd
 渾身の力を大剣に注いでいく。

 次第に刀身に紅い輝きが出てきて力が刃と一体化した時、何かが切れた音がして大剣が大きな縦半円の軌跡を生み出し、ヒプノックを横から叩きつけた!

 ザズンッ!!

『キュオォォォッ!!!』



 重い一撃がヒプノックの左翼に斬りかかり、彼女は痛みにうめき声を上げるのだった。



(やったか?)

「っ!!?」



 手の感触は確かに翼を斬った。

 斬ったはずなのだが、左翼はかすり傷程度ですんでいる。

(あの斬撃はそんな傷ですむようなものじゃないはずだぞ?!)



「奴の羽毛は斬撃を吸収する。
 狙うなら皮膚だ!」

 百合は尻尾でのブローを転がってかわし、再びヒプノックの足へ斬撃と爆炎の嵐をお見舞いする。
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